Q 鼻づまりがあるのですが、原因は何が考えられますか?
一番多い原因はアレルギー性鼻炎です。鼻茸(ポリープ)、鼻中隔湾曲症、副鼻腔炎なども考えられます。また、市販の点鼻薬の使い過ぎが原因の肥厚性鼻炎もときどき見られます。鼻茸、副鼻腔炎などは放置するとだんだんひどくなることもあるので一度受診し原因をはっきりさせておいたほうが良いと思います。
Q 鼻づまりに対して市販の点鼻薬を長期間使っているのですが、最近効果が薄れて鼻づまりがひどくなってきました。どうしてですか?
市販の点鼻薬はほとんどが血管収縮剤という成分がメインに使われているため即効性はあるのですが点鼻して3時間ほどで効果がなくなり、また点鼻薬を使わなければならなくなります。一度使ってしまうと手放せなくなり、逆に夜間も苦しくて目が覚めるようになってしまうこともあります。一時的に使うか鼻づまりがひどい時だけ使うのであれば良いのですが、常用すると肥厚性鼻炎という状態になり、レーザー手術や下甲介切除とういう手術をしないと鼻づまりが解消しない状態になってしまいます。耳鼻咽喉科で処方する点鼻薬は局所のみに効くステロイド剤がほとんどなので副作用はあまりないのですが一度医師に確認してみてください。耳鼻科でも処方されるプリビナやコールタイジンは血管収縮剤なので常用しないようにしてください。飛行機搭乗時やダイビングで耳抜きしにくい時だけにしましょう。
Q 以前住んでいたところの近くの内科でアレルギーの注射をしてもらってました。月一回ぐらいの注射で症状がほとんどなくなりとても良かったのですが、貴院でも注射はしておりますか?
多分、それはケナコルトAというステロイド注射だと思います。その注射は副腎皮質ホルモン剤で長期間体内に残留するためアレルギー症状の緩解のみならず全身の臓器に様々な影響を与えます。骨粗鬆症、糖尿病、緑内障、月経異常、注射部位の筋萎縮、免疫低下による感染症などいろいろな疾患を発症する可能性が考えられます。よっぽど重症のアレルギーではないかぎり私はおすすめいたしません。当院では使用する予定はありませんが、”・・医院に行くと1シーズンに1回するだけでよく効く注射をうってくれる”との口コミで患者さんが集まってるところもあるようです。ステロイドだということも知らずにまた副作用などの説明も聞かずに毎年注射している患者さんも少なくないようです。もし、注射するのであれば副作用などの情報を医師によく説明を受け理解したうえで受けるようにしましょう。ただし重傷の患者さんだけ!
Q アレルギー性鼻炎に対するレーザー治療について教えてください。
耳鼻咽喉科で使うレーザーにはいろんな種類があり、炭酸ガスレーザー、半導体レーザー、YAGレーザー、KTPレーザーなどがあります。他にコブレーターやAPC(アルゴンプラズマコアギュレーター)、サージトロンなどがありますが、すべて下甲介という鼻腔の中で一番大きなひだを焼いて収縮させ反応をにぶくするものです。当院ではAPCを使用していますが、院長が前勤務先病院で数種類のレーザーやコブレーターなどと比較使用してみて照射時間が最短で最も効果が高かったため採用しました。
Q 時間、費用はどれくらいですか?
麻酔なども含めて30分くらいです。施行後1週間くらいは鼻粘膜が腫れ、かさぶたもついて鼻閉になるため片方ずつ施行することもありますが、最近はほとんどの患者さんは時間的なロスを考え両側いっぺんに施行することのほうが多くなりました。金額は保険が使えて麻酔、投薬料なども含めて片方3000円くらい、両側で6000円くらいです(3割負担の方)。
Q 鼻血が毎日でるのですが、何が考えられますか?また、出た時はどのように対処したらよいですか?
年齢によっても原因は異なりますが、中高年の場合はほとんどが高血圧です。幼児はアレルギー性鼻炎で鼻がムズムズして指でいじって出血することが多くみられます。いづれも鼻中隔のキーゼルバッハ部位という入り口から約1cm位のところにある血管の豊富なところからの出血です。止血剤を服用するだけで出なくなる場合もありますが、それでも出るときは高周波などで出血する部位を凝固すると出なくなります。奥から出血する場合は腫瘍や血液疾患のこともあります。
家庭で出血した時は仰向けに寝かせず(仰向けに寝かせると血液が全部のどにまわりこみ飲んでしまう。具合が悪く、寝かせたい時は横向きに。)、イスに座らせ、やや前屈みにし、出血した鼻に綿球を入れ(ティッシュは逆に粘膜を傷つけるため、できれば避ける)、鼻をしばらくつまんでおきます。絶対に、首の後ろをたたいたりしないでください。かえって出血が多くなります。鼻根部を氷で冷やすと止血しやすくなります。たいていは10分位で止まりますが、なるべく早く耳鼻科を受診しましょう。
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